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『グランド フィナーレ』
群像 12月号 [雑誌]
群像 12月号 [雑誌]から
『グランド フィナーレ』阿部 和重

芥川賞の発表前に読んでいたものの、下書きのまま放置していました。
おまけに下書き自体がエラーで消滅してしまってるしで、投稿が遅くなりました。
さて、以下ネタバレです。(長いです。)
「群像 12月号」を膝に悩んでいる。
単刀直入に言うと、肌が合わないので記事をどうしようか困っているとも言う。
≪読まずに死ねるかっ≫というサイトであらすじや管理人さんの感想が詳細に書かれているので参照してください。(私にしてはえらく弱気)

〔食したばかりの赤ちゃんの口臭・忽ち・高を括る・出し抜け・辿り着く・擦り剥いた膝小僧・古例に倣う・糞忌々しい・図像・謂れ・縋る・古惚けた・砦柵・見做す・演技の綻び・書割・易々と・虚偽の境地に浸る・判る・・・〕
これらは始まりの数ページの中に出てくる言葉たちである。
作品を読まれた方と未読の方では、それぞれ印象が違うだろうが、私はこれらの漢字と言葉の使い方が好きではなかった。難しくて読めない程度のものではないので、問題は文章の中で何故か目に引っかかるこれら言葉の異質な響きと形(活字という定型)が文体になじんでないように思える。
内容は、現代においてはなさそうでありそうな、ありそうでなさそうといった少しだけ異常性を内包する日常生活が書かれている。あくまでも現代をある場面象徴するようなその内容であるにもかかわらず、中途半端なふた昔前然とした漢字と言葉がちりばめられている。そして尚且つその言葉が修飾し修飾される言葉が、広がりのない横文字固有名詞だったりする。
〔ハウスやトランス・ムーバN504i・テンガロンハット・ダンガリーシャツ・タイトフレアーのブルージーンズ・カウガール・エビアン・・・〕
固有名詞がダメとか言うつもりは全くない。寧ろ古くは片岡義男氏はこの手の言葉を見事な風景にしてまで見せてくれている。それにはまった時期もあったくらいだし。
なのに何故この作品の言葉の調子に全然ついていけないのか、反感まで感じるのか。
木を見て森を見ずの如し。確かに。言葉の選び方だとか使い方だとか印象だとかは、確かに作品の本質には関係ないのかもしれない。しかし目で見、時には声に出して読み上げてみたりもする私には、こういう文章はゴツゴツした岩棚に座って読書を続ける痛みと気持ち悪さを感じる。
このような文章が氏の持ち味なのか、この作品を上梓するにあたっての手法なのかは『ニッポニア・ニッポン』や『シンセミア』などに始まる他の既刊本を読まないとわからない。

あらすじというかその内容については、『アッシュ・ベイビー』についての投稿でも書いたように、生理的に少々受け付けない向きがあるので、感情移入無しに淡々と受け取りつつ進んだ為か、暗示するところがよくわからない。無論紹介した≪読まずに死ねるかっ≫や他のサイトで述べられているように、氏の得意とするところの現代社会に対する毒が暗示要素だと言われればあぁそうなのかとも思えるのだが・・・。
主に無名または新進作家を対象に、各新聞や雑誌などに発表された純文学短編作品 の中で、最も優秀な作品に与えられるというのが芥川賞だと言われているが、器が間違ってきているのか中身が合わなくなってきているのか、芥川作品をなまじっか好きな者にとっては痒さが痛みに変化してきている。
人間の持つ問題意識や哀しさといったものを読み取れるのは、この作品の中で主人公が仲間と薬物をやりながらの場面で交わされる、世界の惨状についての井戸端会議だ。ここの部分だけは隅でつぶれそうになりながら耳を傾ける主人公の心情に少しだけ寄れる気がした。

2月下旬だかに単行本として本作品は上梓されるそうだが、売れるかどうかは興味ないとして、その売り方には興味を持つ。装丁は?帯は?
現代若者の気分で書かれたものではない作品だけに、前回とは勿論攻め方は違うだろう。(余計なお世話だけど。

最後に、以下に引用を一つ。
「綿金世代」や「阿部先生おめでとう世代」からは猛烈に「審査員として不向きじゃん?」と言われつつもひるむことのないお方です。
私もこっち側かな^^; 歳ですな。
 
I氏は13日に芥川賞受賞が決まったばかりの阿部和重さん(36)の作品「グランド・フィナーレ」を「非常に安っぽい小説」と酷評。同賞の選考委員も務める慎太郎知事は「最初から最後まで反対だった」と審査の内情まで暴露してしまった。
 「グランド・フィナーレ」は37歳のロリコン男が主人公。7歳の娘をはじめ少女の裸体を撮った写真が妻にみつかり、家庭が崩壊。仕事も失った男が帰郷して別の少女に出合う物語だ。
 I氏は、14日の定例会見で、性犯罪者の住居情報について質問に答える中で、聞かれてもいないのに芥川賞について「最初から最後まで私は(受賞に)反対しました。これは幼児偏愛で、自分の子供の裸を撮って離婚になった話。非常に安っぽい小説」と受賞作を徹底的にコキ下ろした。
 I氏は、昨年も最年少受賞でしかも美女だったことで世間を驚かせた、綿矢りささんの「蹴りたい背中」と金原ひとみさんの「蛇にピアス」を「ひとつには△、もう片方は×に近い△と思っていた」とバッサリ切り捨てている。


I氏は、の部分は引用にあたり伏字扱いに変更しております。
バレバレだけどね。

| | 01:44 | comments(1) | trackbacks(1) |
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長えぇぇぇ!!(笑
でもちゃんと読んだよw

この人の作品は気になってた。
年代的にも読んでおくべきかと思っていたんだけど、ちょっと覗いてみたところ、
蓮の指摘通り文字の扱い方に不満。
てか、やっぱダメ。気持ち悪くて。
なにもそんなに小難しそうにしなくても
という気持ちが半分、
目立ちたいのか?という気持ちが半分。

ちょうどイヤな事件があったので
それも選考に不利ではないかといわれたけど
それは関係ないと思う。
たまたまリンクしただけであって
(作品のほうが先行してるしね)
そういうものが出てくる時代でもあるわけで。

蛇にピアス、という作品が「文学的にスバラシイ」とか言われて(思わないけどなぁ・・)
もてはやされちゃうようでは、このくらいの生理的な不快感はもはや騒ぐほどのことではないのかもしれません。

しかーし。
こういうのが通ってしまうと
今後ますますこの手の「きもちわるい」小説が
「時代の流行」として出てくるのではないかと心配になるあまりに
「作品としての価値」とか「手法の目新しさ」とか「文学的要素が高い」とかそういう誉め言葉で授賞しないでいただきたい気がする・・・

とか考えてしまうのは、私だけ?
| 梅庵 | 2005/01/21 10:24 PM |









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PCの故障によりブログを毎日綴ることができなかった。残念。ハンダが甘く、内部部品が外れるという驚きの故障。HDに故障がなくてよかった。原稿と資料がすべてデータなので消えると困る。バックアップは常にとっているけど。グランドフィナーレを読まれただろうか。私は
| ドイケンブログ 妄 | 2005/02/11 4:41 PM |