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『イン・ザ・プール』
イン・ザ・プール
イン・ザ・プール
奥田 英朗著
昨年8月4日に梅庵が記事投稿してくれた同著者の『空中ブランコ』の続編。私もこの『イン・ザ・プール』の前にそれを読んでコメントもつけていますが、『空中〜』の方が面白かったです。
5編あるうちの4番目「フレンズ」はケータイ依存症の高校生の話。
一日200回のメール、基本料に通話料、それだけで月の小遣い2万円が飛んでいく。服を買ったりCDを買ったりもしないといけないからバイトで5万稼ぐ。

取材で得たものなんでしょうか、岡田氏。ストーリーには関係ありませんがいまどきの高校生って月2万円もお小遣いをもらっているのかぁ。私は全くもらっていませんでした。(時代が違うんですけど)本屋へのツケは別でしたが。出来る範囲でおさめる、という忍耐を覚えるのがその頃の勉強のひとつだと思うのは時代錯誤でしょうか。

月に7万の小遣いを消費する話に父親は激怒し、夕食時にもケータイを打つ息子雄太を張り飛ばす。ケータイが手から離れた瞬間から腕に痙攣を起こした息子を見て、両親は「伊良部総合病院」へ行くように言い渡した。
例の奇妙な精神科医伊良部教授と看護婦マユミと関わるようになって、一向に良くなるどころかますます酷くなっていく雄太。バイトをしてまで買うCDも服も友人から利用されるだけ。1日に300回、16時間かけて打つメールも無視される毎日。焦燥感はつのり身心ともに病的にケータイ依存に傾いていく。
主治医の伊良部は猛烈に熱を上げたケータイを放り出し「飽きた。」といい「友人なんかいない。」と言明するし、ケータイを持つ気がさらさらないマユミも「友人はいない。」といい「淋しいけどひとりがいい。」と言う。
雄太にとって「友人がいない」と言える二人が驚きだった。
交友関係は存在証明のようなものだ。最大の恐怖は、自分だけが孤立することだ。

メールと品物で繋がっていると信じていた友人たちが、雄太をのけ者にして旅行の計画を立てていると知り雄太は・・・。

昨日書いた『ネット王子とケータイ姫』にも出てきたが、メール強迫症と言われるケータイ依存症は現存する問題で、仲間内のグルーピングに使われることからメールをすることでのみ繋がっていられるという恐怖心が根底にあるという。使い方とか使用時間とか打つ内容とか、そういうことをのみ外からいくら指導管理しようと、人間の弱い部分が人とのつながりを求める以上、簡単に繋がることの出来るネットやケータイの呪縛から逃れることはなかなか容易ではない。

現実の世界にもいらしてくださいませんか? 伊良部先生。
| | 16:58 | comments(1) | trackbacks(0) |
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どれもこれも長ぇぇよ!
(前に自分もいわれたが(笑

とりあえずすでに読んだもので
書きやすいものからコメントつけつけ・・・

私もケータイ依存症の少年の話が
一番印象に残っております。
親がケータイをとりあげたら
指がケイレンって場面。
本当にありそうで怖いっ


友人関係が希薄な感じってのは
別にメール、ケータイでの繋がりだから
ってわけではなくて
普通に学生生活してても
「え?知らない間にハブになってる?」
というのは結構ありうるんですが
一言メールを頻繁にやってる仲だと
「俺たちはものすごく繋がってる」って
信頼感というのか確信というのか
そういうものが強くなるんでしょうね
それだけに「仲間はずれ」はツライかも。

アタシみたいなケータイはあとからついてきた世代だとここまで悲壮感はないかもなぁ

| 梅庵 | 2005/02/27 7:51 PM |









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