『蛇にピアス』

  • 2004.08.05 Thursday
  • 17:38
蛇にピアス
蛇にピアス
金原 ひとみ著

先だって『アッシュベイビー』を読んでスピリットエネルギーを消耗し疲れてしまったが
それを読む前に既に図書館に予約を入れてしまっていた『蛇にピアス』。
忘れた頃に(4ヶ月くらい?)順番が回ってきて、ちょっと当惑している。
こっちの方が痛くて読めないとか、反面どうしようもなく共感する若者などが居て、これはこれで金原氏の読者層を築いたわけだから、今後の事もあり(?)頑張って読んでみた。
夜中の2時とか3時に読んでしまって、その後思ったとおりちょいとへばってしまったのだが、一見普通の成人男性が生後何ヶ月だかの乳児や兎を犯す『アッシュ〜』には生理的に受け付けなかった私は、この作品はまだ受け入れ易かった。
スプリットタンと刺青の話題が付きまとうこの小説は、確かに味付けとして【人体改造】を使っているとはいえ、材料はあくまでも精神的に【生き場所】があやふやな人物達である。
主人公のルイの自傷行為ではない明確な人体改造への憧憬は私の中でもチカッとするような僅かな反応でもって理解できる気がする。事実左の耳に1個、右は2個のピアスの穴がもう10年以上前から開いている訳で、拡張は考えたこともないけれど、自分や他人を自覚する為にボディピをする子達の気持ちは言葉に出来ない場所で分かる気がする。
海外や国内のちょっとUGなサイトで探したスプリットタンやカッティングなどの画像をここに貼り付けようかとちょっと考えたのだが、普通に辞めておく。ただ面倒な事に、ルイのように私も現実に眼前に蛇の舌を見せられたら見入ってしまいそうなのだ。
厄介だが、この作品は【人体改造】という面と、特殊な性愛という面と、あと結構多面体のような捉え方ができる。
突然余談だが、今朝のはなまるマーケットのインタビューコーナーに佐藤隆太さんがゲストで出演されており、見た瞬間、「あらら、アマにうってつけだわ」と思った。
自傷行為でなく美学としてや自己認識や精神の安定を求めて人体改造を行う事に対して、知識も考慮も浅薄過ぎてどう解釈していいのか、この面からは作品の感想は述べられない。
プロットは確かによく出来ていて、簡単すぎだとは言え途中からの意外な(狙ってたの?あぁ答えは聞きたくない><)話の持って行き方も『アッシュ〜』とは違ってちゃんと最後は一つの話として消化できる作品になっていた。

う〜ん・・・ 梅ち、これ読んだんだっけ?
読む? 読んでもいいけど、もう少し著者の後発の小説が出てそれを読んだ後に、初期の作品として読むほうがいいかも。
どういう意味で力のある作家だと好評なのかやっぱりよく分からないのだけれど、どうであれ、表面が綺麗で内面が壊れた人物像が現代社会の一つの若者を表すカテゴリーのように規定されてしまっているかのような設定は、すみません・・・ たった2作で飽きました。
ふつーーの高校生や大学生が主人公で始まる、作品が発表されたら読んでみたい。最後はどんどん壊れて行ってもいいから^^;

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  • 2019.05.18 Saturday
  • 17:38
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    コメント
    だーかーらー。
    私は受賞後すぐに文藝春秋で読んだってのー
    でもってこれをどうしてそんなに賞賛するのかって
    疑問だったのー
    いや、上手いんだと思うのよ
    でもなー。これをそんなにもてはやすのは
    たぶんに「オトナ」の「文学者」なんだろうなーって。
    自分達にはかけない、という思いからくるのでは?

    という観点から、
    村上龍と似たものを感じた人が多かったようだが
    それは持ち上げすぎ。

    ボディピアスも男とのだらけた同棲も
    相手も場所も選ばないセックスも
    イマドキ驚くようなことじゃないんだよ〜・・・

    文章は作文に毛が生えた程度な気がするんだけど。
    (書けもしない人間が言いすぎ?w
    少なくとも、私はこの人の文章に
    匂いとか色とか、空気感を感じにくいよ。
    すらすらスラ〜、フィーリングで書いたような
    希薄な感じで、どーもな・・・・。
    • 梅庵
    • 2004/08/06 10:49 PM
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